胃腸科

胃腸科について

胃腸科について胃、食道、腸などの消化管とそれに伴う胆のう、すい臓など幅広い消化器の診察に対応しております。お腹の痛み、下痢、嘔吐、便秘などの症状がある方はお気軽にご相談ください。何となく体の調子が悪い日が続く方も、検査をしてみると胃腸からくる病気であることがあります。内科で不調の原因がわからなかった方は消化器の疾患を専門的に診断できる当院の胃腸科をご受診ください。当院では、苦痛なく受けられる胃カメラ検査で、食道・胃・十二指腸の粘膜を直接観察して精密な確定診断を行っております。

このような症状ありませんか?

  • お腹の調子が悪い
  • 胃が痛い
  • 胃もたれがする
  • 吐き気がする
  • やけがする
  • 便秘がちである
  • 下痢を繰り返す
  • 血便が出た
  • 食欲が無い
  • 急に体重が減少した

ピロリ菌について

ヘリコバクターピロリ菌は、胃の中に生息している細菌です。大きさが4ミクロン(4/1000mm)ほどの長さでらせん状の形をしています。片方の先端には『べん毛』と呼ばれる細長い毛がついていて活発に胃の中を動き回ることができます。胃潰瘍、十二指腸潰瘍の患者様の多くはピロリ菌に感染しているため、ピロリ菌を除菌することで潰瘍の再発防止や予防に効果があります。また、ピロリ菌に感染している方は、感染していない方に比べて胃がんを発症するリスクが3倍といわれています。ピロリ菌の除去は、胃がんの予防にもつながります。

ピロリ菌の検査

胃の中にピロリ菌が生息しているかどうか検査をするために、胃カメラ検査(胃内視鏡検査)で胃の組織を採取して観察する方法があります。その他に、感染していると血液中に抗体ができるため血液検査で調べる方法があります。また、尿素呼気試験でピロリ菌感染を調べることも可能です。

ピロリ菌の除菌

検査でピロリ菌に感染していることがわかったら、すぐに除菌治療を開始しましょう。まずは胃酸の分泌を抑えるためのプロトポンプ阻害薬とピロリ菌を除菌するための抗生物質を1週間服用していただきます。服用から1~2か月が経過したら、除菌の効果を測定します。この方法で、70~90%の方が除菌に成功します。1度目の除菌治療で、除去が完全にできなかった場合には違うお薬を使用して、2度目の除菌治療をはじめます。2回目の除菌治療での成功率は、さらに90%以上といわれています。ほとんどの方が2回以内で除菌することができます。

胃食道逆流症

胃食道逆流症胸やけや胸痛をともなう症状で、食道内に胃酸が逆流するために生じる食道下部のただれなどの食道炎を内視鏡検査で発見できます。
しかし、最近では食道炎の有無に限らず食道内への胃酸などの胃内容物逆流の症状のことも指します。高齢者の増加、食生活の欧米化により今後さらに患者数の増加が指摘されています。

原因

食道と胃の境界部にある下部食道括約筋は弁の働きをしており、胃の内容物が食道内に逆流しないような仕組みになっています。そして食事をとる時には、この弁が弛緩して食べ物が胃の中に入るのです。しかしGREDでは胃の刺伸展激や胃からの排泄遅延によってこの弁の弛緩現象の頻度が多くなり、症状が出現すると考えられています。

症状

胸やけ以外にも狭心作用の胸痛、喘息様症状、かすれ声、咽頭痛、耳痛など多くの症状があります。そのため、耳鼻科や呼吸器科など受診したり、また消化器科を受診しても診断が遅れることがあります。患者さんは自覚している全ての症状を医師に話すことが大切です。

過敏性腸症候群

腹痛や腹部不快感などの腹部症状、および下痢や便通異常が慢性的に経過する病気で、10人に1〜2人の方が悩んでいると言われています。若い方、特に女性に多い現代病の一つで、生活や仕事に支障をきたすことも多く、最近特に注目されています。

原因

ストレスにより、腸管運動のい異常や脳・腸管の知覚過敏が生じることが原因とされています。どの腹部症状優位かにより、下痢、下痢便秘交換型、腹痛型、腹部膨満感型、腹部症状不安型に分類されますが、約半数が下痢便秘型です。

症状

  1. 腸管に明らかな病気がない
  2. 腹痛、腹部不快感などの症状が1年のうち合計12週間以上ある
  3. 症状が排便により軽くなる
  4. 排便頻度が変化する
  5. 便性状が変化する

(1)および(2)に、(3)(4)(5)のうち2項目以上あれば過敏性腸症候群の可能性があります。

※排便頻度の変化とは1日に3回より多い排便や1週間に3回未満の排便などです。便性状の変化とは硬便、兎糞状便、柔便、水様便などのことです。