コラム

2024.07.16

更年期障害とは?更年期不調になりやすい原因と対策について

更年期とは、閉経を前後する約10年間(閉経前後5年ずつ)の期間を指し、閉経は1年以上生理が停止している状態と定義されます。この期間中、女性の体では、卵巣からのエストロゲン分泌が急激に変動し低下することで、身体的、心理的な変化が引き起こされ、環境的要因も影響を及ぼします。
今回は、更年期障害の症状や影響、予防策についてご紹介していきます。
新宿で婦人科をお探しの方は、高村医院までお気軽にご相談ください。

更年期の主な症状とは?

更年期の主な症状とは?更年期に起こりうる主要な症状には、ホットフラッシュ、睡眠障害、頭痛、認識力の低下、不安やうつ病、肩こり、疲労感、息切れ、関節の痛み、めまい、膣の乾燥や尿の頻度増加などがあります。これらの症状が日々の生活に影響を及ぼす場合、「更年期障害」と診断し、治療が必要になる方もいらっしゃいます。

なぜ更年期は不調になりやすいの?

年齢と共に、女性の卵巣機能は徐々に低下し、エストロゲンと呼ばれる女性ホルモンの生成が急速に減少します。この減少に対して脳は、ホルモンの分泌を促す信号を通常以上に発信しますが、必要なホルモンが十分に生成されないため、脳の機能にも混乱が生じ、自律神経のバランスも崩れやすくなります。

エストロゲンは、血管の柔軟性を維持し、女性の心身の健康を支える重要な役割を担っています。このホルモンの急激な減少は、女性の体内バランスの乱れを引き起こします。

更年期の不調は、このホルモンバランスの変化が主な原因ですが、それだけでなく、個人の性格や体質、職場や家庭でのストレスなど複数の要因が複合的に作用しています。

更年期障害の予防策について

更年期障害を回避する鍵は、健康的な生活習慣を心掛けることにあります。日々の適度な運動や、体型を適正に保つことは、更年期に見られる不快な症状を和らげる手助けになるのです。
また、バランス良く栄養を摂ることは、身体を整え、必要な栄養素を供給する上で不可欠です。特に、骨の健康を守るためには、カルシウムやビタミンDが豊富な食品を意識して食べることが大切です。乳製品や緑黄色野菜、魚介類を食事に取り入れ、バランスよく食べることを心がけましょう。

心身の健康を維持するためには、ストレスの管理も欠かせません。日常生活におけるストレスは、更年期障害の症状を引き起こす、あるいは悪化させる可能性があります。リラクゼーション技法、瞑想、ヨガを実践することで、ストレスを減らすことが可能です。

そして、忘れてはならないのが、婦人科での定期的な検診です。健康状態を定期的にチェックし、専門の医師と相談することで、更年期障害を早期に察知し、それに応じた適切な対応をすることができます。

このように、健康的な生活を心がけ、ストレスを上手に管理し、定期的に婦人科で診察を受けることで、更年期障害を予防し、もし発症してもその影響を最小限に抑えることができます。自分の身体を大切にし、穏やかな更年期を迎えるために、今日からできることを始めてみませんか?

もし更年期障害かも…と思ったら

更年期障害かどうか不安な場合、他の潜在的な疾患を除外するためにも、定期的な健康診断を受けましょう。また、症状が改善しない場合は、新宿にある婦人科【高村医院】までご相談ください。
セルフケアと併用し、必要に応じて適切な治療を受けることは重要です。